語源が分かる恐竜学名辞典
ジャンル・特集 | 図鑑・辞典 |
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著者/編集 | 小林快次 (北海道大学総合博物館)藤原慎一 (名古屋大学博物館)監修 松田眞由美 著 |
定価 | 9,900円(本体9,000円+税) |
発売日 | 2017.01.20 |
判 頁 | A5判・上製・540頁 |
ISBN | 978-4-8326-0734-7 |
恐竜好きの主婦兼翻訳家の著者が、好きが高じて執筆した恐竜学名の本格的な語源辞典です。
学名の字義を調べる「Lexicon」と語源を掘り下げた「Explanation」の2部構成とし、恐竜好きから専門家まで幅広く活用できる内容です。1,069種の学名と、学名に使われる単語2,000語以上を収録しています。
「学名を日本語で表記するとき、発音の仕方などでいろいろな読み方が混在して、混乱が生じてしまうことがあった。この本はそれを解消してくれる手がかりだ。きっと、これから新聞や図鑑、博物館展示などで、この本の学名の読み方が使われるようになるのではないだろうか。恐竜などの学名が1,069種、学名に使われる単語が2,000語以上も解説された書籍は世界初だろう。短い学名の中に込められた研究者たちの意図や想いを知れば、その恐竜が今までとは違ったものに見えてくるはずだ。そんな体験への旅を始めてみませんか?」(真鍋 真:国立科学博物館 標本資料センターコレクションディレクター)
私たちが目にする恐竜の名前は、学名(Scientific Name)のカタカナ表記です。もし、恐竜の名前が語源から詳しく理解できたらどうでしょうか? その語源を分解してみると、ラテン語、ギリシア語、中国語、英語、ロシア語をはじめとする世界各国の言語をルーツとした名前の由来が見えてきます。本書を紐解くと、博物館での愉しみは倍増することでしょう。この辞典はそんな愉楽に貢献できる初めての試みです。
恐竜の名前は、学名であるラテン語を基本としてアルファベット表記されます。そのため、カタカナでの表記には、幾通りかの「読み」が並立してしまう可能性があります。本書は日本で初めて、学名のカタカナ表記を「統一的な基準」に依拠して配列し明示しました。その原則とは「学名の名前の由来となった言語を尊重した読み」の採用です。今後、恐竜の名前=カタカナ表記は、本書がスタンダードになる可能性があります。