環境Eco選書⑤ 昆虫の発音によるコミュニケーション
ジャンル・特集 | 環境Eco選書 |
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著者/編集 | 宮武 賴夫(橿原市昆虫館友の会・元大阪市立自然史博物館) |
定価 | 3,410円(本体3,100円+税) |
発売日 | 2011.11.20 |
判 頁 | A5判・並製・296頁 |
ISBN | 978-4-8326-0725-5 |
「人の耳には聞こえない振動や音波で昆虫たちがコミュニケーションを図っていることが判明して,その多様性と重要性が明らかになってきている。本書の第Ⅰ部と第Ⅱ部では,人の耳に多少とも聞こえる鳴き声や発音でコミュニケーションを図る昆虫について解説し,第Ⅲ部では主として人の耳に聞こえないが音波や振動音でコミュニケーションをとっている昆虫達の生き様について解説した(「はじめに」より)」。
目次
●昆虫の発音によるコミュニケーション(序論)(宮武賴夫)
●Ⅰ-1.鳴き声の音声分析を応用したエゾゼミ類の京都府内生息分布調査(今井博之・大谷英児)/2.多様なセミの多様な発音(初宿成彦)/3.コウチュウ類の摩擦音:カシノナガキクイムシの求愛行動(大谷英児)/4.カミキリムシは振動を感知し,回避行動や配偶行動を行う(高梨琢磨・深谷 緑)/5.アリ類の音響コミュニケーション(坂本洋典・緒方一夫)/6.アリバチの発音(寺山 守)/7.ガ類における交尾と防衛のための発音(中野 亮)/8.ハエ類の音によるコミュニケーション(上宮健吉)
●Ⅱ-1.バッタはなぜ鳴く虫に「回帰」したのか?―鳴く虫の起源と進化(市川顕彦)/2.コオロギの鳴き声の進化プロセス―エンマコオロギ類の呼び鳴き(calling song)を中心に(角 恵理)/3.日本産キリギリス科の発音(小川次郎)/4.バッタ目のドラミングとタッピング(村井貴史)
●Ⅲ-1.カワゲラ類における振動信号の役割(花田聡子)/2.ウンカ類における基質振動によるコミュニケ-ション(市川俊英)/3.キジラミ類の配偶行動における振動信号(宮武賴夫)/4.コナジラミ科の配偶行動と基質振動(上宮健吉)/5.カブトムシの蛹・幼虫間における振動交信(小島 渉・石川幸男・高梨琢磨)/6.アワノメイガとその近縁種における求愛歌と性フェロモン(高梨琢磨)
●Ⅳ.本書に掲載された「発音昆虫」一覧(索引)