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牧野植物図鑑原図集 ~牧野図鑑の成立~ 北隆館創業130年記念出版!

北隆館創業130年記念出版! 牧野図鑑刊行80年を記念し、
北隆館蔵「牧野植物図鑑原図」の最初で最後の蔵出し! 
製品情報
ジャンル・特集 図鑑・辞典
著者/編集 牧野図鑑刊行80年記念出版編集委員会
定価 14,300円(本体13,000円+税)
発売日 2020.04.20
判 頁 B5判・上製・函入・504頁
ISBN 978-4-8326-1054-5
概要

1940年に出版された『牧野日本植物図鑑』は、それまでの日本の近代植物学50年を牽引してきた“大牧野”による総まとめであった。同時に、決して牧野富太郎一人の手による著作ではなく、当時の植物学会の英知を結集した出版物でもあった。果たして現在まで後継版が愛され続ける牧野図鑑の魅力はいかにして生み出されたのか?

世界的植物学者・牧野富太郎と、牧野が最も信頼を寄せた植物画家・山田壽雄による図鑑の原図から見えてくる、わが国の金字塔的出版物・牧野図鑑の成り立ちを、門外不出の図版の数々によって解き明かしていく。

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「今回本書では、このような多くの関係者を魅了した牧野図鑑の魅力を、その成立期にさかのぼって紐解きたいと考えた。後述する主に時間的な事情から、本書は大きく二つの柱で構成することとした。一つは北隆館に現存する牧野富太郎本人が描画した『牧野日本植物図鑑』の原図を全点紹介することで、その際に図が描画された背景が読み取れるものについてはできる限り言及した。二つめは東京大学総合研究博物館で発見された植物画家・山田壽雄の彩色画と、同じく山田が描いた牧野図鑑の原図を比較する試みである。牧野図鑑の原図の元となる植物画がそのような事情で描かれたのか、それらの試みがどのように後の牧野図鑑として形を成したのか解説した(邑田 仁「はじめに」より)」

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牧野図鑑刊行80年記念出版編集委員会

編集委員代表
邑田 仁(東京大学名誉教授)

編集委員
池田 博(東京大学総合研究博物館)
加藤僖重(獨協大学名誉教授)
菅原 敬(首都大学東京牧野標本館)
田中純子(練馬区立牧野記念庭園記念館)
田中伸幸(国立科学博物館)
水上 元(高知県立牧野植物園)

目次

はじめに(邑田 仁)

凡例

1.牧野富太郎と植物図

牧野図鑑の植物図(邑田 仁)

図鑑の表現手法/植物らしさ/西洋の図譜の影響

〔牧野富太郎 原図]
(『日本植物図鑑』から『牧野日本植物図鑑』へ)
オナモミ掲載

(『牧野日本植物図鑑』のための唯一の図)
タテヤマギク掲載

(『日本植物図鑑』のために描かれた牧野原図)
ウグイスカグラ・ミミカキグサ・ホザキノミミカキグサ他「152種」掲載

(旧作の再加工図)

カシキノラン・エビネ・アツイタ他「28種」掲載

2.牧野図鑑と植物画家

東京大学総合研究博物館で発見された山田壽雄の植物図(池田 博・田中純子)

着色図について/単色図について/山田図と牧野富太郎

〔山田壽雄 原図]

収録種数「103種」

牧野図鑑の描き手たち(田中純子)

牧野が最も信頼を寄せた山田壽雄/多作の水島南平/ほとんど知られていない木本幸之助/林新緑が語る牧野先生の思い出 ~牧野富太郎の指導とは/増補版に勤しんだ川崎哲也 牧野富太郎が望む図鑑のあり方とは/牧野富太郎の肖像画を作った山本襄二

付編:牧野富太郎博士と標本(加藤僖重)

牧野富太郎博士の採取した標本/牧野標本とは

和名索引
学名索引

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