SCIENCE WATCH カマキリに学ぶ
ジャンル・特集 | SCIENCE WATCH |
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著者/編集 | 安藤喜一(弘前大学名誉教授) |
定価 | 3,100円(本体2,818円+税) |
発売日 | 2021.08.20 |
判 頁 | A5判・並製・214頁 |
ISBN | 978-4-8326-0784-2 |
ご好評を頂いている「サイエンス・ウォッチ」シリーズの最新刊。
著者17年間に及ぶカマキリの飼育観察とフィールドワークから得られた驚異の生態報告です!
カマキリはどんな場所(植物)に卵包を生むの?
水に浸した卵包はどうなる?
海水に浸した卵包はどうなる?
雪に埋もれた卵包は孵化する?
野焼きにさらされた卵包は?
カマキリの「性的共食い」は、どんな条件で起こる?
カマキリは、雪に埋もれない高さに卵包を生む?
カマキリが「積雪予想」をするって本当なの?
大学を退官後、著者は、自宅の庭に飼育室を作り、日本各地でフィールドワークを重ね、「カマキリに学ぶ」という視点から生態調査を積み重ねました。
ファーブルに始まるカマキリの生態調査に、新たな知見を加える科学読み物です!
はじめに
目 次
Ⅰ カマキリはどんな昆虫
1 カマキリのルーツ
2 日本に分布するカマキリ
3 カマキリの研究史
4 カマキリの食性
5 カマキリの共食い
6 カマキリの性フェロモンによる交尾
7 カマキリは全て右利き
8 カマキリに食べられない甲虫
9 カマキリの生活史調節―日長を読む
10 カマキリの卵包と産卵行動
11 カマキリが先か? 卵が先か?
12 カマキリの棲み分け
13 カマキリの発育零点
14 カマキリの体色
15 カマキリの隠蔽色、擬態、威嚇行動
16 カマキリの驚くべき生命力
17 カマキリは集まって産卵する?
18 カマキリの休眠性
19 カマキリの地理的多様性
20 カマキリの天敵
(1)ハリガネムシ
(2)オナガアシブトコバチ
(3)カマキリタマゴカツオブシムシ
(4)ネズミ
(5)カラス
(6)モズ
(7)カマキリヤドリバエ
(8)その他
(1)ハリガネムシ
(2)オナガアシブトコバチ
(3)カマキリタマゴカツオブシムシ
(4)ネズミ
(5)カラス
(6)モズ
(7)カマキリヤドリバエ
(8)その他
Ⅱ カマキリの飼育
1 カマキリをいかに採集するか?
2 カマキリ飼育は餌次第
3 実験室のカマキリは長寿命
4 カマキリの飼育法
Ⅲ カマキリの卵包
1 カマキリの採集
2 荷物の盗難
3 空腹極まる採集
4 オオカマキリ卵包の付着植物
5 オオカマキリが産む卵包の高さ
6 オオカマキリ卵包の付着部位の直径
7 セイタカアワダチソウの草丈と卵包の高さとの関係
8 チマキザサの高さと卵包の高さとの関係
9 刈ったススキと卵包の高さ
10 スギの樹高と卵包の高さとの関係
11 カマキリの耐雪性
12 カマキリの耐水性
13 カマキリの津波耐性
14 カマキリの野焼き耐性
Ⅳ カマキリが高い所に産卵すると大雪の真偽
1 雪国の生活
2 学術論文
3 学位論文
4 著書『カマキリは大雪を知っていた』
5 『冬を占う』の発行
6 メディアによる喧伝
7 「カマキリの雪予想」は間違い
(1)雪予想との出会い
(2)雪予想説の検証
(3)なぜ雪予想説が支持され続けたのか?
(4)間違いを指摘する意義
(5) 安藤説の周知に向けて
Ⅴ カマキリ研究の備忘録
1 研究は魅力がいっぱい
(1)ファーブルの昆虫記
(2)産卵数と適応度
(3)♀と♂
(4)Publish or perish
(5)研究者の報酬
(6)既知、未知、不可知と学校での成績
2 カマキリ研究を通じて改めて気づかされたこと
(1)スギ林とカマキリ研究
(2)ヒトは間違う生物:間違いとウソ
(3)専門家は信じ易い
(4)統計学を学ぶ
(5)科学とコンピューター
(6)科学と技術
(7)講演者と聴衆
(8)気象観測
引用文献
おわりに
謝辞
索引