北隆館

サクラの文化誌 

なぜ、日本人はサクラに惹かれるのか? 歴史文化と自然科学の両面からサクラと日本人の関わりの実相に迫る畢生の大著!
製品情報
ジャンル・特集 専門書(北隆館)
著者/編集 岩﨑文雄(元筑波大学農林学系教授) 
定価 16,500円(本体15,000円+税)
発売日 2018.10.25
判 頁 B5判・上製・480頁
ISBN 978-4-8326-0745-3 
概要

日本人にとってサクラは、太古の昔から決して忘れることができない「特別な花」としてあり続けています。本書は、「染井吉野の江戸・染井発生説」を提唱したサクラ研究の第一人者によるサクラ文化誌の集大成です! 未来の日本人に是非とも継承したいサクラ文化の歴史・芸術・文学・自然科学・民俗学の「知」がここにあります!

【本書の特色】

①日本人とサクラの関わりを自然科学・社会科学の両面から総合的に理解できます。
②有史以来のサクラと日本人の関わりを示す重要な事項を、各歴史年代に対応させ、歴史・文化的な観点から詳述します。
③サクラを「日本人の花の文化史」という観点から記述します。
④自然科学の立場から見たサクラの基本(分類・生態)を初心者でも理解できるように分かりやすく解説します。
⑤日本人の生活の中にあるサクラ(食品・お菓子・家紋・地名等)の民俗的な関わりを記述します。
⑥伝説・昔話・民話に登場するサクラを紹介し、科学的な見地から検討します。
⑦資料編として著者の主要な提言「染井吉野の江戸・染井発生説」を収録します。

目次

「サクラの文化誌」目次


サクラと日本人
サクラは日本の国花であることについて

第1部 サクラの概説

Ⅰ.サクラの出現
Ⅱ.サクラの発生地
Ⅲ.サクラの分布
Ⅳ.サクラの語源
Ⅴ.桜という文字
Ⅵ.サクラの呼び方、特に英名について

第2部 花の文化の中のサクラ

Ⅰ.日本の歴史上に見るサクラと日本人
Ⅱ.古代における花
Ⅲ.大和朝の成立とサクラ
Ⅳ.奈良時代(710~784)のお花見
Ⅴ(A).平安時代前期(794~1000)のサクラと日本人
Ⅴ(B).平安時代中期(1000~動乱まで)のサクラと日本人
Ⅴ(C).平安時代末期(保元時代1150~1192)のサクラと日本人
Ⅵ.鎌倉時代(1192~1333)のサクラと日本人
Ⅶ.室町時代(1336~1573)のサクラと日本人
Ⅷ.安土・桃山時代(1573~1602)のサクラと日本人
Ⅸ.江戸時代(1603~1867)のサクラと日本人
Ⅸ(A).江戸時代前期(1603~1700)のサクラと日本人
Ⅸ(B).江戸時代中期(1700~1800)のサクラと日本人
Ⅸ(C).江戸時代後期(1800~1868)のサクラと日本人
Ⅹ.明治・大正・昭和前期(1868~1945)のサクラと日本人
XI.昭和後期、平成時代(1956~2010)のサクラと日本人

第3部.サクラの自然科学

Ⅰ.サクラの学名
Ⅱ.日本のサクラの起源について
Ⅲ.世界におけるサクラの分布
Ⅳ.日本のサクラについて
Ⅵ.サクラの繁殖法
Ⅶ.サクラの病気
Ⅷ.サクラの害虫
Ⅸ.サクラの害鳥
Ⅹ.サクラの老化対策

第4部.日本人の生活の中にみるサクラ

Ⅰ.サクラと食品
Ⅱ.サクラと医術
Ⅲ.日常生活の中に咲くサクラ

第5部.伝説や昔話・民話などの中にみられるサクラ

Ⅰ.花咲爺
Ⅱ.サクラが関係している伝説や昔話・民話などの分類
Ⅲ.伝説や昔話・民話などにみられるサクラの科学的検討

資料編:「染井吉野の江戸・染井発生説」

引用文献 おわりに

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