SCIENCE WATCH「カミキリムシの生態」
編集:岩淵喜久男(東京農工大学大学院農学研究院)
A5判 389頁+カラー口絵8頁 定価:本体3,800円+税
ISBN978-4-8326-0782-8
【本書について】(「はじめに」より) カミキリムシの研究を科学的な観点から実際に行ってきた9人の研究者に執筆をお願いし,我が国の主要なカミキリムシ研究の大部分がカバーできたものと思います。また,未発表のデータ,入手困難な資料等も多く含まれます。この本があれば,これまでに行われた研究はあらかた把握できるはずです。カミキリムシには害虫となっているものも多く,また,一方では蒐集の対象として多くの人を惹きつける昆虫でもあります。害虫としてのカミキリムシの対策に携わっている方,カミキリムシの研究者,あるいはカミキリムシのことをもっとよく知りたい方等々,多くの方に読んでいただきたいと思います。
【本書の目次】
●口絵:さまざまなカミキリムシ:亜科の特徴
●I. フトカミキリ亜科のカミキリムシ類の生態
1. マツノマダラカミキリの生態―マツノザイセンチュウとの相互関係を含めて―(富樫一巳)
2. センノカミキリの生活と害虫化(窪木幹夫)
3. クワカミキリの産卵と樹種選択(江崎功二郎)
●II. フトカミキリ亜科のカミキリムシ類の行動と休眠
4. ゴマダラカミキリが配偶者探索に利用する情報(安居拓恵)
5. キボシカミキリの配偶行動と生態情報利用,体サイズ(深谷 緑)
6. キボシカミキリの生活史と休眠(新谷喜紀)
●III. カミキリ亜科トラカミキリ類の生態とフェロモン
7. ブドウトラカミキリの行動とフェロモン(岩淵喜久男)
8. トラカミキリのフェロモン腺とその生態学的起源(星野啓太)
●IV. .ハナカミキリ亜科のカミキリムシ類の生態
9. 卵巣の発育様式からみたハナカミキリ類の多様性とPidonia属の生活(窪木幹夫)
●V. 国境なきカミキリムシ
10. 移動するカミキリムシ類(槇原 寛)
●本書で出てくるカミキリムシの索引
●事項索引
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