釈迦の故郷を掘る
編著者 坂詰 秀一
■A4判・函入・総頁数604頁
■巻頭口絵32頁
■定価:本体30,000円+税
ISBN978-4-8326-0732-3 C3015
【本書の概要】
日本の考古学者が、世界三大宗教の一つである仏教の開祖・釈迦の遺跡の発掘調査に大きな功績を残したことは一般に余り知られていない。立正大学インド・ネパール仏跡調査団は、1967年から1977年の8回にわたって「ティラウラコット遺跡」を発掘調査した。本遺跡は、釈迦が太子シッダールタとして青年時代を送り、やがて出家を決意したカピラ城跡の比定遺跡の一つである。また1993年から2003年にかけて(公財)全日本仏教会が釈迦誕生の地である「ルンビニー遺跡」のマヤ堂修復事業を行った。編著者(坂詰秀一・立正大学名誉教授)は、双方の発掘調査に深く関わっており、ここに発掘調査の随想文、紀行文、調査報告、遺構・遺物の図版・写真を1冊に網羅し、歴史的な発掘調査の全貌を明らかにする。
【本書の目次】
釈迦の故郷を掘る
第1章「釈迦の故郷発掘の顛末」,第2章「先駆の諸師と予備調査」,Ⅰ・釈迦の遺跡を調査した日本人,Ⅱ・立正大学の仏跡探究,Ⅲ・推定カピラ城跡探究紀行,Ⅳ・ネパールの考古学,第3章「ティラウラ コット(推定カピラ城跡)を掘る」,Ⅰ・推定カピラ城跡の発掘に着手,Ⅱ・ティラウラ コット遺跡の発掘,Ⅲ・ネパール通信,Ⅳ・「ピプラハワー」のこと,Ⅴ・カピラヴァストゥ問題覚書,第4章「ルンビニーの発掘」,Ⅰ・ルンビニーの遺跡,Ⅱ・ルンビニーの発見と日本人,Ⅲ・ルンビニーマヤ堂の考古学的調査,第5章「釈迦の故郷を掘る」,Ⅰ・タライにおける二仏教遺跡の発掘,Ⅱ・釈迦の故郷,Ⅲ・釈迦の故郷を掘る,第6章「釈迦の故郷と教化の遺跡を辿る」,Ⅰ・ネパールに釈迦の故郷を探る,Ⅱ・法華経の考古学,Ⅲ・仏教遺跡の旅-1966~1981-,Ⅳ・インド・ネパールに釈尊の遺跡を訪ねる
ティラウラ コット ネパール・タライの城塞遺跡 - 1967 ~ 1977、発掘の記録-
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