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環境Eco選書10「冬芽と環境―成長の多様な設計図―」《新刊》

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編集:八田洋章(国立科学博物館名誉研究員/樹形研究会代表)
A5判 340頁+カラー口絵8頁 定価:本体4,600円+税
ISBN978-4-8326-0760-6


冬芽の基本的な構造とその展開に関し、分子生物学からウオッチングまで、詳細な過程解説と様々な研究例が多方面から取り上げられています。タケ類、シダ類などの越冬の姿や、熱帯樹木の「待機する芽」などをも含めた、冬芽(休眠芽)についての知見を集結したこれまでにない解説書です。



【本書の概要】(「はじめに」より) 本書の主な編集意図は以下の4点である。
(1)器官形成や花成誘導に関する遺伝子の発現機構など,冬芽に関する最先端の情報を発信したい。
(2)「冬芽」あるいは「休眠芽」から出発した枝がどのように茎を伸ばし,花や実をつけ,木の形を作っていくかなどを多方面から検証したい。
(3)樹木にかぎらず,広く植物の越冬する姿を紹介したい。タケ類や草本類はもちろん,シダ類,コケ類などの「冬芽」にも言及する。身近なスギやヒノキの冬芽の正体も気掛かりである。それらの植物群にとって冬芽とは何なのかを考えたい。
(4)熱帯雨林域に生育する樹木にも「芽」はある。次の伸長時に備えて「待機する芽」である。年に3度,4度と伸長する姿なども扱いたい。たとえ冷温帯域産の樹木であっても,種群によってはそれらの「裸芽」や「鱗芽」の由来を考察するとき,漠然とであれ暖温帯や熱帯樹木の芽の状態との関わりを抜きには出来ないと思うからである。


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