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環境Eco選書9「昆虫の時計―分子から野外まで―」

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編集:沼田英治(京都大学大学院理学研究科)
A5判 245頁 定価:本体3,000円+税
ISBN978-4-8326-0759-0

 地球上の生物は種としてそれぞれ体内に固有の時計を持っている。昆虫たちも産卵や羽化のタイミングは種ごとに決まっており子孫に引き継がれていく。本書は昆虫の持つ体内時計のメカニズムを詳しく解説している。



【本書の概要】(「はじめに」より)地球上に生息する生物は・・・一定の周期をもつ環境の変動に対応するために,からだの中に時計を獲得してきた。昆虫ももちろんその例外ではない。・・・温暖化など近年の環境変化により,昆虫の時計も変化しつつあるという報告もある。このような研究を理解するためには昆虫の時計についてこれまでに明らかになっている知識を得ることが重要である。・・・本書は,幅広い読者に,多様な昆虫の時計について知ってもらうために企画したものである。

【本書の目次】
Ⅰ. 昆虫の時計―序章
1 「昆虫の時計」研究の歴史と現状(沼田英治)

Ⅱ. 概日リズム
2 概日時計のメカニズム(伊藤千紘)
3 野外ではたらく概日時計(田中一裕)

Ⅲ. 1日とは異なる周期をもつリズム
4 月と潮汐に関連したリズム(宮崎洋祐)
5 概年リズム(宮崎洋祐)

Ⅳ. 光周性と天体航法
6 光周性(後藤慎介)
7 天体航法(吉井大志)



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