徳川家の墓制 -将軍家・御三家・御三卿の墓所構造-
坂詰秀一 監修/今野春樹 著
A5判 269頁 定価:本体5,000円+税
ISBN978-4-8326-0729-3
近年、墓所に関する歴史的文献資料のみならず考古学的資料による実証的な調査により、大名墓所についてさまざまな事実が明らかにされつつある。江戸期、武家の頂点であった徳川家の墓制はいかなるものであったのか。本書は発掘調査によって得られた考古学的情報、絵図面や葬送次第などの文献資料、そして現地踏査によって得られた所見を駆使して、徳川家の墓所構造を一括して考察することを最大の目的としている。
2012年の寛永寺谷中徳川家近世墓所調査団のメンバーであった筆者が、徳川家康没後四百年(2015年)を目前に徳川家の墓制の全貌を明らかにする。
【本書の構成】(目次より)
序文:権威の象徴としての徳川家墓所(坂詰秀一)
1.徳川将軍家の墓所〔(1)将軍/(2)御台所/(3)御簾中/
(4)成人子女/(5)将軍生父母/(6)未成人子女/(7)側室〕
2.御三家の墓所〔尾張家/紀伊家/水戸家〕
3.御三卿の墓所〔田安家/一橋家/清水家〕
4.徳川家墓制の総括〔地上構造物/埋葬方法/棺槨/朱/墓誌/礫石経〕
5.大名の墓所〔(1)深溝松平家/(2)伊達家〕
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