環境Eco選書2「河川環境の指標生物学」
編集:谷田一三(大阪府立大学大学院理学系研究科)
A5判 208頁 定価:本体3,000円+税
ISBN978-4-8326-0722-4
わが国の河川環境における指標生物について昆虫および昆虫以外の無脊椎動物の現状を詳説。さらに生物指標を判定する実際の方法として,科レベルの分類単位を基本とした科平均スコア法-日本版平均スコア法を紹介。また,調査の実際にまで踏み込んで,河川環境の指標生物について横断的かつ多角的に「生物学」として解説した。
【本書の目次より】
●I.河川の指標生物〔1.環境指標としてのトビケラとその研究の現状(野崎隆夫);2.水生甲虫類の生態,生息環境,指標性(緒方 健);3.日本産ユスリカ-分類の課題そして環境変化とファウナ(小林 貞);4.環境指標としての水生カメムシ類(一柳英隆);5.カワゲラ目の環境指標性(清水高男);6.環境指標のトンボ類と水環境(枝 重夫);7.コカゲロウの流程分布と指標生物としての可能性(藤谷俊仁);8.カゲロウの羽化季節と幼虫の生息域(石綿進一);9.水生ミミズ類と水質環境(大高明史);10.水生無脊椎動物と淡水環境-水質から景観へ(石田 惣);11.ヒルの環境指標性-分類・生態的基礎知見を踏まえて-(伊藤哲也)〕
●II.生物指標をめぐって〔12.水生昆虫から河川環境を判定する-日本版平均スコア法の紹介(緒方 健・谷田一三);13.全国レベルの水質環境と生物指標-河川水辺の国勢調査と水質データベースの統合-(宮市 哲・並木嘉男);14.河川の生息場所(ハビタット)の評価手法について(谷田一三);15.日本における河川環境の生物モニタリングについて(谷田一三);16.生物学的指数(biotic index)をめぐって(谷田一三)〕
●III.河川における調査法と生物学実習〔17.生物指標のための肉眼的底生動物調査(谷田一三);18.河川生物の実習と生物指標の計算(谷田一三)〕
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