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考古調査ハンドブック7『観光考古学』

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監修:坂詰秀一(立正大学名誉教授)
A5判 220頁 定価:本体3,000円+税
ISBN978-4-8216-0519-4



 「観光考古学」の考えは近年、一体的な遺跡の保存と活用を目指し、観光資源としての遺跡経営を考える新しい概念として関係者に透しつつあります。本書では、最新の知見とともに、日本や海外における具体的な施策、活用事例を幅広く紹介。考古学の枠組みを超え、観光開発、経済協力といった社会経済学をもカバーする実用性のある学問として、集大成的な内容となっています。


【本書の目次】
口絵:観光資源としての遺跡─その整備と活用
はじめに(坂詰秀一)

I.観光考古学入門
[1]観光考古学の視点(坂詰秀一)
[2]観光考古学生立ちの記(坂詰秀一)

II.観光考古学の周辺
[1]良好な景観の形成と観光力(毛利和雄)
 1.鞆の世界遺産訴訟埋め立て免許差し止め判決
 2.和歌の浦景観訴訟
 3.良好な景観をめざして
 4.景観の保全と観光力
[2]遺跡の文化的景観保存と観光考古学(坪井恒彦)
 1.「景観考古学」の可能性
 2.観光資源としての遺跡のバッファゾーン
 3.文化的景観への新たな視点
 4.持続可能な観光を支える考古学
[3]遺跡の経済効果(澤村明)
 1.「吉野ヶ里効果」の実態とその後
 2.三内丸山遺跡と青森県経済
 3.遺跡の経済効果,遺跡の経済価値
 4.結び

III.観光と考古学
[1]考古学と観光の接点─西日本・韓国の事例にふれて─(小田富士雄)
 1.吉野ヶ里効果
 2.観光活用への指向と現状
 3.地域活動の現在
[2]遺跡保存と考古学(土生田純之)
 1.「復元」の位相
 2.様々な復元の実例
[3]遺跡の活用からみた観光考古学(山岸良二)
 1.遺跡公開の意味と考古学の普及
 2.遺跡公開を核にした地域振興例
 3.近年の話題となった遺跡群の観光振興現状例
 4.教科書中で扱われる遺跡の公開現状
[4]観光考古学と遺跡巡り―多摩考古学研究会の古墳めぐり―(和田哲)
 1.観光資源としての古墳
 2.復元整備される古墳
 3.多摩考古学研究会と古墳めぐり
 4.多摩考古学研究会の実践例
[5]観光考古学を考える(高橋一夫)
 1.何を求めて旅にでるのか
 2.大極殿に人が来ている
 3.史跡の復元
 4.復元の難しさ,そして効果
 5.史跡の観光的要素
 6.二つの命題
 7.史跡の地域主義―まとめに代えて―

IV.観光と遺跡
[1]遺跡活用のコラボレーション―官・学・産・民―(戸田哲也)
 1.21世紀は自律的観光の時代
 2.隆盛する歴史・美術観光
 3.国特別史跡と風土記の丘
 4.国内における考古ツアーの実例
 5.国の施策と国指定史跡の活用
 6.観光考古学と遺跡ツアー
 7.考古検定-100万人の考古学
[2]遺跡の役割と活用の視点(秋山邦雄)
 1.遺跡の果たして来た役割
 2.調査研究から保存・整備へ
 3.保存・整備から公開・活用へ
 4.活用の新たな視点
[3]観光資源としての埋蔵文化財の活用(上野博司)
 1.拡大する考古学の役割と領域
 2.発掘調査現場は魅力ある観光スポット
 3.リビング・ヘリテージの保存と活用
 4.スリランカ国における地域主導型観光振興プロジェクト
 5.考古検定でアルケツーリズムの振興を
[4]文化資本としての遺跡を考える(服部敬史)
 1.文化資本としての遺跡
 2.文化資本の条件
 3.文化資本を育む人材

V.観光と博物館
[1]野外博物館のあり方(落合知子)
 1.野外博物館の目的
 2.野外博物館の必要要件
 3.野外博物館の分類
  おわりに
[2]遺跡と博物館のある風景(谷口榮,五十嵐聡江)
 1.遺跡と博物館の関係
 2.博物館から遺跡へのいざない
 3.地域の歴史資源と観光考古学
  おわりに

VI.遺跡の保存と活用
[1]史跡の保存と活用を考える(高橋一夫)
 1.遺跡と史跡
 2.なぜ史跡化が必要か
 3.史跡の整備
 4.活用
 5.文化資源としての遺跡と史跡
 6.もうひとつの視点─防災・減災拠点としての遺跡と史跡―
  おわりに
[2]遺跡保存とヘリテージ・ツーリズム(田代亜紀子)
 1.遺跡保存と観光
 2.東南アジア地域における遺跡保存と観光
  おわりに
[3]遺跡の保存と観光の側面─東京都府中市の試み─(英太郎)
 1.府中市における遺跡調査と保存の動向
 2.国史跡武蔵国府跡と国史跡武蔵府中熊野神社古墳の観光考古学的活用
  おわりに
[4]遺跡公園の未来像―国史跡武蔵国分寺跡附東山道武蔵路跡の場合―(福田信夫)
 1.国指定史跡の保存管理
 2.史跡整備と市立歴史公園の開園
 3.地域資源としての潜在力
 4.おもてなしと地域交流のまち
  おわりに
[5]遺跡保存のネットワーク─知知夫国を例として─(吉川國男)
 1.遺跡保存の意義
 2.知知夫国
 3.遺跡・遺物取り上げの視点
 4.調査→指定→保存→活用・管理
 5.遺跡ネットワークの考え方

VII.付録
 国指定史跡一覧

あとがき(坂詰秀一)



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