考古調査ハンドブック11『古代官衙』
編集:江口 桂(東京都府中市役所)
A5判 348頁+カラー口絵4頁 定価:本体3,500円+税
ISBN978-4-8216-0523-1 C3021
古代日本の律令制を支えたハードウェアである官衙跡の研究は、考古学の手により飛躍的に進められてきた。本書は発掘調査の第一線で活躍する筆者により、古代官衙研究の最新情報を解説した概説書である。
【本書の概要】(「はじめに」より抜粋)
―古代官衙研究は,全国各地で行われてきた発掘調査の進展によって,目覚ましい成果をあげてきた。特に,古代律令国家の行政事務の中核をなす中央官衙のみならず,国府や郡衙等とそれに関連する地方官衙遺跡の調査研究成果は,中央集権的な古代律令国家の成立から展開に至る古代社会の実像を明らかにしてきた。・・・本書は,古代官衙に関する専門書であるとともに,代表的な遺構図や写真等を掲載し,できるだけ市民にもわかりやすくまとめることを心がけた。―
【本書の目次】
《口絵》古代官衙:遺構と遺物
刊行に寄せて(坂詰秀一)
はじめに(江口 桂)
Ⅰ.古代官衙の研究〔1古代官衙とは/2古代官衙の研究/3古代官衙の種類と地域/4古代官衙の調査研究の課題〕(江口 桂)
Ⅱ.中央官衙〔1古墳時代の居宅/2飛鳥時代の宮殿と官衙/3藤原京の成立と官衙/4平城京と官衙/5長岡京と平安京の官衙/6中央官衙と地方官衙〕(青木 敬)
Ⅲ.地方官衙〔1大宰府(杉原敏之)/2多賀城と城柵(荒木志伸)/3斎宮(新名 強)/4国府(江口 桂)/5郡衙(小宮俊久)/6多様な地方官衙と庄家・居宅(井上尚明)/7国府域追求の試み―武蔵国府に見る都市型調査の実践(荒井健治)〕
あとがき(江口 桂)
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