原色植物分類図鑑 日本のタケ亜科植物
小林幹夫 (宇都宮大学名誉教授)著
B5判,435頁,上製本・函入,定価:本体23,000円+税
ISBN978-4-8326-1004-0
同定困難な植物群を植物分類学の視点から詳説する図鑑シリーズの第三弾。
「タケとササはどう違うの? バンブーというのもあるし…」著者がタケやササの研究をしていることを知った人の、オウム返しの質問だ。だが、一歩、日本の外に出ると、すべて“Bamboo”で済まされてしまう。私たちの身の周りにはタケやササが溢れ、日常生活に深くかかわっているのに、正確な名前を突き止めるのが難しい植物群の一つとされている。本書は、このような素朴な疑問の持ち主から専門家まで、誰にでも役立てていただけるように企図された。また、著者の行動範囲は限られているが、日本の最南西端から最北端まで、どんなササが生えているだろうか。抜群の行動力を持った多くの愛好家や研究者のご協力を得て本邦初公開の秀麗な写真が満載されているのも、本書の大きな特色だろう。
《本書の目次(抜粋)》
●I.タケ亜科植物とは何か What is a Bambusoideae plant?
第1章 イネ科におけるタケ亜科の位置と特徴 Bamboos in the grass family
第2章 多様な世界のタケ類 Various bamboos in the world
●II.日本のタケ亜科植物の図鑑 Illustration of the Japanese bamboos
第3章 日本産タケ亜科植物に関する用語解説と検索 Glossary and key to the Japanese bamboos
第4章 日本産タケ亜科植物の分類と分布 Classification and distribution
―131分類群(14属99種20変種8亜種1雑種3複合体)―
●III.タケ亜科植物とは何か What is a Bambusoideae plant?
第5章 ミクラザサの生活史の研究 Life history of Sasa jotanii
第6章 日本列島におけるササ属およびスズダケ属(アルンディナリア連:タケ亜科)の初期の系統分岐と分布域拡大に関する一仮説 A hypothesis on the paleo-geographical distribution pattern of the genera Sasa and Sasamorpha in the Japanese Islands
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